「基準温湿度」と「設計温湿度」

■「冷暖房負荷」を段階的に考えてみます。

次編で説明する『負荷の変動』に先駆け、「冷暖房負荷とは?」を正しく認識して頂きたいのですが、大変奥が深く、どうしても細かい話になってしまいます。しばらくお付き合い下さい。

「冷暖房負荷」とは、正確に言うと、室内をある一定の温湿度に保っている時、外乱に対抗してその部屋を「基準温湿度」に保つために「空気から取り除くべき熱量」、または「空気に供給すべき熱量」を言います。即ち、 室内の「基準温湿度」 自体が空気の状態値ですから、あくまでも空気の温湿度変化(=熱量変化)を対象の根拠とすることになります。

『解説コラム3-3「冷暖房負荷」を構成する様々な要素』において、日射によって温められた床の例でお話しをした“温められた床から室内空気に熱が伝わって、初めて冷房負荷になる…………(日射が当たった時と、空気を暖めた時の間にはタイムラグある)”と同じことです。

以下に、「冷暖房負荷」を段階的に考えてみます。(図-1)

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■年間の基準温湿度・設計温湿度の状況 イメージ

以下は、横軸に月を、縦軸に空気温度もしくは湿度を取って、「基準温湿度」および「設計温湿度」の年間状況をイメージ化したものです。(図-2)

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