空調におけるヒートポンプ機器
ヒートポンプ・蓄熱システムは家庭や小規模ビルなどから大規模ビルや工場などにまで対応可能で、幅広く活躍しています。
詳しい仕様などは蓄熱関連機器カタログページをご覧ください。
セントラル型
ターボ冷凍機
大型ショッピングセンターや半導体工場など大容量を必要とする施設に適応します。
空気熱源ヒートポンプチラー
中規模の建物に適応します。近年はインバータを搭載することにより年間を通じて高効率に運転が可能です。
水冷スクリューチラー
スクリュー圧縮機を搭載する水を熱源にする冷凍機です。効率に優れ、河川水や海水など年間を通じて温度が安定している水を熱源とすることでさらに高効率な運転が可能です。
モジュールチラー
モジュール化したもので、連結することにより、小容量から大容量まで適応可能です。
熱回収ヒートポンプ/冷温同時取出しヒートポンプ
冷熱(温熱)をつくる場合に空気や水に放出している温熱(冷熱)を回収して利用するヒートポンプです。1のエネルギーを投入して4の冷熱を取り出すことができるヒートポンプでは5の温熱を回収することができ、理論上1の投入エネルギーに対して9の熱を利用できることになり非常に高効率で、省エネです。
ただし、一般に冷熱需要と温熱需要にはずれ生じる場合が多いので、冷水槽と温水槽を利用するなど時間のずれを解消する工夫が重要です。
個別分散型
エコ・アイス(個別分散)
ビル用マルチエアコンと氷蓄熱槽をユニット化した氷蓄熱式空調システム。室内機を自由に組み合わせ、フロア、エリアごとの個別空間に対応でき、中小ビルから工場、大型ビルまで設置が可能。
室外機氷蓄熱槽
エコ・アイスmini
5~7馬力相当で、50㎡から200㎡の店舗や事務所、学校教室などに適した氷蓄熱式空調システム。蓄熱槽がコンパクトで設置場所をとらないため、コンパクトな設計が可能です。
ビル用マルチエアコン
小規模ビルでは、ビル用マルチエアコンが普及しています。室内機1つずつに個別制御ができるので部屋ごとに空調の入・切や温度調整が可能で、使い勝手のよいのが特徴です。
パッケージエアコン
小規模なオフィスや店舗などを中心に採用されています。パッケージエアコンは1~2部屋程度のごく限られた部屋に採用されます(室内機は同時制御しかできません)。
家庭用エアコン
家庭用として普及している家庭用エアコンですが、小規模な事務所などでも採用されています。効率が年々向上しており、APF(通年エネルギー消費効率)が7を超える機器もあります。