お知らせ

2025.12.08

2026年度「ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」公募について

2026年度「ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」公募のお知らせ

気候変動問題に関する世界的な関心が高まる中、我が国は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を目指すことを宣言するとともに、2021年4月には、2030年度の新たな温室効果ガス排出削減目標として、2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けるとの新たな方針を示しました。
 こうした大幅な温室効果ガス削減目標を達成するためには、様々な省エネルギー対策に加え、電化の推進や未利用エネルギー、再生可能エネルギーの活用が必須であり、ヒートポンプ・蓄熱システムはその受け皿として適しています。
ヒートポンプ・蓄熱システムは、電力需要の少ない時間帯に貯めた熱を、少ない損失で、必要な時間帯に使うことを可能とし、また、熱の生産と需要側の消費をずらすことができるため、システム全体の高効率運転を実現できます。加えて、特に近年では再生可能エネルギーの「自然環境に応じて出力が変動する」という特徴に対して電気の需要の最適化機能を有している等、蓄エネ、省エネ、創エネに関して様々な機能・性能がある一方で、十分な性能を発揮するためには、日々の運転管理等が重要であり、最適な状態で維持・運用されることが必須となります。
 このような情勢を鑑み、当センターでは、運転管理に携わる方々への更なる啓発を促すとともに、省エネルギー性、環境性、経済性に優れたヒートポンプ・蓄熱システムの普及促進を目的として、ヒートポンプ・蓄熱システムの運転改善事例、ピーク電力削減等の対応事例および未利用エネルギーを活用したヒートポンプシステムの運用改善事例を広く募集し、表彰しています。

 皆さまからの多数のご応募を心よりお待ちしております。

公募期間

2025年12月8日(月)~2026年3月10日(火)

2026年度「ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」公募のご案内

募集対象

 電気の需要の最適化や省エネ・環境性に優れた「ヒートポンプ」または「ヒートポンプ蓄熱システム」(以下、「ヒートポンプ・蓄熱システム」という)における運転管理・運用改善やそれに伴う設備の改良(ただし、高効率機器への設備更新のみは対象外)により効果(CO2排出量削減、省エネルギー、電気の需要の最適化〔DRなど〕等)があった以下の事例とし、検証に足るデータで、その効果が確認できるものとします。
《ヒートポンプは圧縮式とします》

1. 設計性能(CO2排出量削減、省エネルギー、電気の需要の最適化〔DRなど〕等)を発揮するために、
    運転管理・運用で創意工夫された事例
2. 制御方法など運転管理・運用手法等の改善で効果があった事例
3. 運転管理・運用に関して新規性、創造性等のある事例
4. ヒートポンプ・蓄熱システムの改修・工夫により効果があった事例
5. 未利用エネルギーを活用したヒートポンプシステムの改修・工夫により効果があった事例
6. ピーク電力削減に効果があった運用事例
7. ワークスタイルの変化や製造プロセスの変更による空調・給湯需要等の大幅な増減に対して効率的に運転し、
   効果があった事例
8. ヒートポンプ・蓄熱システムの運用にITやAI技術などを活用し、効果があった事例
9. ヒートポンプ・蓄熱システムを非常災害時に対応(トイレなどの生活用水や火災 時の消防用水など)した事例

 審査の前提として、データの収集や原因調査が無いもの、すなわち従前の知見に基づかない高効率機器への
入れ替え(更新)、あるいは、設備機器または補機類単体の不具合改修などは対象外とします。

補足:
(1) 本募集要項では、未利用エネルギーとは、工場排熱、地下鉄や地下街の冷暖房排熱、
    外気温との温度差がある地下熱、河川水や下水など、有効に利用できる可能性があるにもかかわらず
   これまで利用されてこなかったエネルギーとします。

(2) 対象とするヒートポンプとは、電動圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器で構成され、
    冷媒の状態変化を用いて熱を移動させるもので、冷水、温水、冷温水、蒸気などを製造するものとします。

(3) 部分的、小規模なものも含め、ヒートポンプ・蓄熱システムの利用用途、および施設の竣工時期は
    問いません。

(4) 受賞された事例は、受賞内容を広くPRさせていただきます。
また、当センターが2026年7月(予定)に主催するシンポジウムでの発表をお願いすることがあります。

応募申請

(応募要領(pdf)のダウンロードはこちらをクリックしてください)

(1)申請資格:運転管理等の改善にかかわった個人またはグループとします。
(2)申 請 者:申請は、改善に携わった方(申請者)と、当該設備オーナーの共同申請としてください。
(3)申請方法:当センターが指定する様式に基づき申請書を作成し、当センターに1部提出していただきます。
   申請書は、以下からダウンロードしていただくか事務局へご請求ください。

応募申請書(word) 申請書記入例(pdf)

通常テキスト:黒

書類の提出は郵送、持参どちらでも結構です。
郵送の場合は、簡易書留とし、封筒に「運転改善事例申請書類在中」と記入してください。
申請費用は無料ですが、申請書類は返却致しません。

(4)申請条件:受賞した事例は、受賞内容を広くPRさせていただきますので、改善事例についての新たな
   紹介資料の作成をお願いすることがあります。
   また当センターが主催するシンポジウムでの発表をお願いすることもあります。
(5)申請期間:2025年12月8日(月)~2026年3月10日(火)

審査の方法

学識経験者などで構成する「審査委員会」において厳正に審査します。
審査にあたり、必要な場合には、追加資料の提出のお願い、ヒアリングや現地調査等を行うことがあります。
審査結果は当センターのホームページに掲載します。

表彰

審査の結果、特に優秀と認められた改善事例について、
  ○最優秀賞:30万円 ○優秀賞:20万円 ○奨励賞:10万円 ○努力賞:5万円
の奨励金を表彰と共に授与いたします。なお、各賞とも該当が無い場合もあります。
表彰は、2026年7月に予定しています当センターが主催するシンポジウム当日に行います。

その他

(1)過去の入選事例は、以下をご参照下さい。

ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例 蓄熱情報誌 COOL&HOT バックナンバー

(2)虚偽の申請など本表彰の目的を損なうような行為があった場合は、当該申請を無効とします。

この件に関するお問い合わせ先

一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター ヒートポンプ・蓄熱シンポジウム事務局
 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-5 ヒューリック蛎殻町ビル6階
 Tel:03-5643-2403 Fax:03-5641-4501