カーボンニュートラル実現の切り札

CO2削減は「業務部門」「家庭部門」から

 日本のCO2排出量は、「産業部門」が大きな排出源となっている反面、1990年比ではむしろ減少しています。
 一方、「家庭部門」や「業務部門」では1990年比で大きく増加しています。「業務部門」、「家庭部門」の対策が特に重要です。

「熱」利用をヒートポンプ化でCO2削減

 「業務部門」でのエネルギー利用のうち、給湯や冷暖房といった「熱」利用が約半分を占めていますが、実は、給湯や暖房需要のほとんどが化石燃料の直接燃焼によるものです。
 給湯や暖房に業務用エコキュートなどのヒートポンプ機器を導入すればCO2の削減が期待できます。

業務部門 用途別エネルギー消費量の割合

家庭からCO2削減

 一方、身近な家庭でのエネルギー消費はというと、こちらも空調や給湯といった「熱」利用が大半を占めていることがわかります。
 家庭でもこの熱需要の大半が化石燃料によってまかなわれているので、暖房は高効率エアコン、給湯はエコキュートなどのヒートポンプでまかなえばCO2削減が可能です。

リンク 家庭部門のエネルギー消費について

世界も注目するヒートポンプのCO2削減効果

 IEA(国際エネルギー機関)では、技術ロードマップ(2011年7月発行)において、2050年までのCO2削減目標達成のために、冷暖房・給湯システムにヒートポンプ・蓄熱システムの導入が必要と明記しています。
 詳しく知りたい方は、技術ロードマップの内容をわかりやすく解説したパンフレットを発行しております。

 2050年CO2半減に向けて ヒートポンプが果たす役割