News Release

2015年 2月 23日
 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター
            
            ヒートポンプに関する「インド ワークショップ」への参加

 この度、海外での「ヒートポン・蓄熱システム」の普及拡大に向けた理解促進活動として、省エネルギーセンター(ECCJ)/インド・エネルギー資源研究所(TERI)が主催開催するインドで実施されたヒートポンプシステムをテーマにしたワークショップに参加し、テクニカルセッションでのプレゼンテーションを通じて、インドでのヒートポ ンプ・蓄熱システムの普及PRを実施しました。

〇 ヒートポンプ・ワークショップの概要

 » 日 時:2015年2月4日(水)10:00~16:00
 » 会 場:Hotel Taj Palace(@ニューデリー)
 » 主催者:ECCJ/TERI
 » テーマ:「Japanese Experience on Promoting Heat Pump Systems for Energy Efficiency」

オープニングセッション(主催者挨拶)後、テクニカルセッション(日本:5講演、インド:2講演)を実施。聴講者は、会場定員である60名近くが来場しました。また、BEE(Bureau of Energy ficiency:エネルギー効率局)の Mathur局長はヒートポンプへの期待は大きいとしながらもインドでの普及のためにはコストダウンが必要 と強調していた。

〇 プレゼンテーション概要

 » 【日本】苗家氏 (ECCJ 専門職)
  「Energy Conservation Potential of Heat Pump System」

  ・ECCJの活動内容とインドにおける人材育成事業の協力実績を紹介。
  ・日本の省エネルギー実績とセクター別エネルギー構成を紹介し、業務及び家庭におけるヒートポンプ適用の期待効果について
   言及。

 » 【日本】廣瀬 HPTCJ (国際・技術研究部)
  「Heat Pump Technology –Benefits, Applications and Case examples-」

  ・ヒートポンプ・蓄熱システムの基礎知識・その適用、日本の先進導入事例を紹介。

 » 【インド】Pradeep Kumar氏/ Sandeep Kacchawa氏 TERI
  「Application of Heat Pump Technology in the Indian Buildings -Potential&TERI’s Experience-」

  ・インドの都市化は1991年の26%から2020年までには36%まで高まり、それにより電力消費は2021年には2010年レベルの3倍に
   到達する。よってエアコン市場は2007年に比べると5倍に膨れ上がり、ヒートポンプシステムは2007年と対比して2.5倍に増加
        する。
  ・COPでは「water source heat pump」が最も効率が高い。またconventional heat pump News Release に比べて地中熱ヒー
        トポンプは冷房時でエネルギー消費を29%削減、暖房時では31%削減することが出来る。

 » 【インド】A.M Ghosh氏 TERIRabhi Abdessalem氏 IGES((公財)地球環境戦略研究機関 主任研究員
  「Application of Heat Pump Technology in the Indian Buildings -Potential&TERI’s Experience-」

  ・インドにおけるヒートポンプ適用ポテンシャルは、産業面では繊維、紙・パルプ、加工食品、乳製品。サービス部門ではホテル、
   商業用ビル。こうした分野でのヒートポンプ適用によるインドでの省エネのポテンシャルは30~40%とみている。
  ・TERIとIGESにより産業分野に導入されたヒートポンプは大きな成功を収めている。こうしたパイロットプロジェクトの成功を
        踏まえ、他産業へ適用されるプロジェクトを準備する必要がある。

 » 【日本】政本氏 東芝キヤリア(国内事業本部システム技術部長)
  「High Temperature Water Circulation Type Heat Pump for Industries」

  ・産業用ヒートポンプとしてCAONSを紹介。同システムは産業用ヒートポンプで最高温度の90℃の温水を提供。設置スペースを
     考慮してコンパクトであり、またheatrecovery systemにも対応している。

 » 【日本】鈴木氏 東芝キヤリア(コアテクノロジーセンター センター長)
  「High-Efficient Operations of Multi-Split Type Air Conditioning System for Building in Japan 」

  ・日本ではVRFの出荷は10年前に比べて、1.7倍に増加。中小規模のビルではVRF採用ケースが高い。VRFの性能改善は建物
        の省エネに直結。VRFのインドアユニットをジグザクに配置し、負荷によって調整運転を行うことにより、省エネをクリアした上
        で快適さも提供している。
  ・VRFでより負荷に応じた運転を行うと、通常のシステムに比べて冷房時で8.7%、暖房時で14.2%の省エネ効果がある。

   » 【日本】田中氏 Daikin Air-Conditioning India社(Deputy Managing Director)/Gaurav Mehtani氏(同上)
  「Heat Pump 
Technology –A Future Prospective-」
   ・2013年時点でインド国内に出荷されたヒートポンプは28,000台、その内の7,000台がダイキンからの出荷(インドのヒートポン
       プ市場の25%を占める)。
   ・VRFはインド全体で20,000台(2013年)出荷されているが、ダイキンは11,000台を出荷(インドのVRF市場の56%を占める)。
       またインド国内でインバータエアコンを大いにプロモートしていることもあり、インバータエアコンのメリットを力説。
            
 
 
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