News Release

2014年 6月 16日
 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター

ISO 13612 Part1&Part2
「建物における冷暖房システム:ヒートポンプシステムのシステム効率計算手法および設計手法」の発刊

           
 平成21 年度にISO/TC205「建築環境設計」分野の新基準策定テーマとして「ヒートポンプ」を取り上げた新しいWG9「冷暖房システム」が追加されました。当財団では、日本が先進的な技術を誇るヒートポンプ・蓄熱システムの効率などの評価・計算方法についての国際標準化作成作業に参加することで、本技術が国際的に公平に評価され、国内外における普及障壁を除外すべく、大学、ヒートポンプメーカーおよび建築に関わる機関と共に活動をしてまいりました。
   この度、平成26 年5 月6 日に当財団が関与してきたISO 13612 が発刊されたため、ご報告させて頂きます。本規格はPart1とPart2 の2 部構成になっております。

① ISO 13612-1 [Heating and cooling systems in buildings – Method for calculation of the system    performance and system design for heat pump system – Part 1: Design anddimensioning]
    建物における冷暖房システム – ヒートポンプシステムのシステム効率計算手法 および設計手法 –
     Part 1:設計および容量選定
② ISO 13612-2 [Heating and cooling systems in buildings – Method for calculation of the system     performance and system design for heat pump system – Part2: Energy calculation]
    同手法 – Part 2:エネルギー計算

    ISO13612 は冷暖房システム、給湯システム、冷暖房・給湯一体型システムなど全てのヒートポンプシステムに適応可能な国際規格です。
    Part1 はヒートポンプシステムの熱生成における入出力要件および計算方法について記載しており、ヒートポンプ単独および他熱源機と併用する冷暖房システムの設計および容量選定の 標準化を定めております。日本からは建築設備設計基準(茶本)を中心に意見具申を行い、家庭用/業務用エコキュート、ビル用マルチエアコン、空冷ヒートポンプ、パッケージエアコン、ルー ムエアコン、ヒートポンプ給湯器、排熱回収ヒートポンプ、水蓄熱、氷蓄熱に関する設計および容量算定方法が記載されています。
    Part2 は安定的な条件下での年間エネルギー消費量計算手法の標準化を定めるものです。欧州からの簡易計算手法:BIN 法(定速機を想定した部分負荷効率のためインバータ機の効率特性が反映されない)だけでなく、そのBIN 法の1 つとして日本提案の詳細計算手法:BESTプログラム(建築物の総合エネルギー消費量シュミレーションツール)も記載されております。
 
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この件に関するお問い合わせ先
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