加熱・乾燥用途

産業分野などでは、蒸気ボイラを用いた加熱・乾燥システムが主に採用されており、ヒートポンプはあまり採用されていませんでした。しかしながら、機器の性能向上などからヒートポンプの導入が見直されています。以下にシステムの例を紹介します。

CO2冷媒ヒートポンプ乾燥システム

CO2冷媒ヒートポンプユニットで空気を直接加熱する乾燥システムで、120℃までの温風を発生することができます。
120℃より高い温度が必要な場合はボイラと組み合わせて予熱用として利用することも可能です。

CO2冷媒ヒートポンプ乾燥システム

冷温同時取出しヒートポンプ

ヒートポンプの特徴の一つである冷温同時取出しにより冷水と温水が同時に必要な生産工程にヒートポンプを適用することが可能です。
生産工程での熱利用の時間ずれに対応するため、冷水蓄熱槽、温水蓄熱槽を利用することがたいへん効果的です。

冷温同時取出しヒートポンプ

ヒートポンプ式蒸気・温水製造装置

ヒートポンプで蒸気を発生させる装置の一例です。食品工場や化学工場などでは、殺菌、洗浄、加熱の工程で大量の蒸気を温水を使用しています。
従来未利用であった、温排水を熱源として利用することにより蒸気をつくります。

ヒートポンプ式蒸気・温水製造装置