「ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」について

 令和2年度「ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例」公募のお知らせ

 当センターではこれまで、運転管理に携わる方々への更なる啓発を促すとともに、ヒートポンプ・蓄熱システムによる省エネルギー、環境性、経済性に資する電気の需要の平準化の一層の推進を目的として、ヒートポンプ・蓄熱システムの運転管理・運用、およびそれに基づく設備の改良等により効果があった事例を広く募集し、過去16回にわたり評価・表彰を行って参りました。
 2016年11月に発効したパリ協定は、産業革命前からの地球平均気温の上昇幅を2℃未満に抑えることを盛り込み、我が国は、温室効果ガスを2030年度に2013年度比26.0%削減、2050年に80%削減することを掲げるとともに、今世紀の後半のできるだけ早期に「脱炭素社会」の実現を、目指すことを決定しました。
 この大幅な温室効果ガス削減目標を達成するためには、さまざまな省エネルギー対策に加え、未利用エネルギーを積極的に活用するシステムも導入し、それらを最適な状態で維持・運用する必要があります。
 このような情勢を鑑み、当センターでは、ヒートポンプ・蓄熱システムの運転改善事例、ピーク電力削減等の対応事例及び未利用エネルギーを活用したヒートポンプシステムの運用改善事例を表彰対象として公募を行います。
 当センターでは、皆さまからの多数のご応募を心よりお待ちしております。

申請期間:令和元年12月13日(金)~令和2年3月6日(金)

募集対象

 募集対象は、日常的、部分的、小規模なものを含め、ヒートポンプ・蓄熱システムおよび未利用エネルギーを活用した圧縮式ヒートポンプシステムにおける運転管理・運用、およびそれに伴う設備の改良(高効率機器への設備更新のみは対象外)により効果があった以下の事例とし、検証に足る十分な運転実績データで、その効果が確認できるものとします。
設計性能(電気の需要の平準化、省コスト、省エネルギー、CO2削減等)を発揮するために、運転管理面で創意工夫
された事例
制御方法など運転管理手法等の改善で効果があった事例
蓄熱設備の改修・工夫により効果があった事例
ピーク電力削減に効果があった運用事例
ヒートポンプ・蓄熱システムをディマンド・リスポンス、レジリエンス等に活用し、新たな効果があった事例
未利用エネルギーを活用した圧縮式ヒートポンプシステムの改修・工夫により効果があった事例
運転管理に関して新規性、創造性等のある事例 
 8  その他、非常災害時に熱利用や、蓄熱槽内の水を生活用水、消防用水へ対応した事例

 審査の前提として、データの収集(検証に足る期間のデータ)や原因調査が無いもの、すなわち従前の知見に基づかない高効率機器への入れ替え(更新)、あるいは、設備機器または補機類単体の不具合改修などは対象外とします。

補足:
(1)本募集要項では、未利用エネルギーとは、工場排熱、地下鉄や地下街の冷暖房排熱、外気温との温度差がある地下熱、河川水や下
  水など、有効に利用できる可能性があるにもかかわらずこれまで利用されてこなかったエネルギーとします。
(2)対象とするヒートポンプとは、電動圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器で構成され、冷媒の状態変化を用いて熱を移動させるも
  ので、冷水、温水、冷温水、蒸気などを製造するものとします。
(3)受賞された事例は、受賞内容を広くPRさせていただきます。また、当センターが令和2年7月(予定)に主催するシンポジウムで
  の発表をお願いすることがあります。

応募申請 (応募要領(pdf)のダウンロードはこちらをクリックしてください

(1)申請資格:運転管理等の改善にかかわった個人またはグループとします。
(2)申 請 者:申請は、改善に携わった方(申請者)と、当該設備オーナーの共同申請としてください。
(3)申請方法:当センターが指定する様式に基づき申請書を作成し、当センターに1部提出していただきます。
        申請書は、ホームページからダウンロードしていただくか、事務局へご請求ください。
         ダウンロード ⇒ 応募申請書(word)申請書記入例(pdf)        
        書類の提出は郵送、持参どちらでも結構です。郵送の場合は、簡易書留で送付してください。
        また、封筒に「運転改善事例申請書類在中」と記入してください。
        申請費用は無料ですが、申請書類は返却致しません。
      ※「申請書類記入例と注意事項」をホームページに掲載していますので、ご参考にしてください。

(4)申請条件:受賞した事例は、受賞内容を広くPRさせていただきますので、改善事例についての新たな紹介資料の作
   成をお願いすることがあります。また当センターが主催するシンポジウムでの発表をお願いすることもあります。
(5)申請期間:令和元年12月13日(金)~令和2年3月6日(金)
  

審査の方法

 学識経験者などで構成する「審査委員会」において厳正に審査します。審査にあたり、必要な場合には、追加資料の提出のお願い、ヒアリング、現地調査等を行うことがあります。
 審査結果は当センターのホームページに掲載します。

表 彰

 審査の結果、特に優秀と認められた改善事例について、
   ○最優秀賞:30万円 ○優秀賞:20万円 ○奨励賞:10万円 ○努力賞:5万円
 の奨励金を表彰と共に授与いたします。なお、各賞とも該当が無い場合もあります。
 表彰は、令和2年7月に予定しています当センターが主催するシンポジウムで行います。

その他

(1)過去の入選事例の優秀受賞例は、『センターホームページ(https://www.hptcj.or.jp/)』の『ヒートポンプ・蓄熱
  ライブラリ』にある『蓄熱情報誌COOL&HOTバックナンバー』をご参照ください。
  (https://www.hptcj.or.jp/library/tabid/388/Default.aspx
    
(2)虚偽の申請など本表彰の目的を損なうような行為があった場合は、当該申請を無効とします。

問い合せ先

一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター  ヒートポンプ・蓄熱シンポジウム事務局
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-5 ヒューリック蛎殻町ビル6階
Tel:03-5643-2403  Fax:03-5641-4501