News Release

2017年10月 17日
             一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター

           
地球温暖化防止への切り札「ヒートポンプ」の普及促進

「AHPNW(アジアヒートポンプ蓄熱技術ネットワーク)東京ワークショップの開催」

~IEA・欧州ヒートポンプ協会等からの基調講演、共同宣言の発表とAHPNW団体による署名~


  一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター(東京都中央区、理事長:小宮山 宏)は、10月30日(月)に国際ファッションセンタービルに於いて、AHPNW※1の東京ワークショップ(会員限定)を開催します。
 地球温暖化防止のため、エネルギー需要の増大が見込まれているアジアへ、欧州・中国で再生可能エネルギー源利用技術として位置付けられているヒートポンプの普及促進が急務です。東京ワークショップでは、ヒートポンプ普及促進をAHPNWとして共同宣言を発表します。
           
                       

 地球温暖化防止のため、各国で様々な取り組みがなされています。2015年にCOP21でパリ協定が採択され、昨年11月に発効されました。今年11月にドイツのボンで開催されるCOP23では、2018年のルール策定に向けた議論がなされる見込みです。その中で永続的に利用が可能である再生可能エネルギー源の利用拡大に関する議論も必要であると考えます。
 IEA発行のETP2017※2では、パリ協定の中の「世界的な平均気温の上昇を、産業革命以前に比べて2℃より低く抑え、できる限り1.5℃に抑えること」という目標に対して、2DS※3達成に向けた戦略の中でヒートポンプを革新的な重要技術として位置付けています。また、EUでは再生可能エネルギー源利用技術として、ヒートポンプを含んだ再生可能エネルギーの利用量拡大に対する目標を掲げ、達成しようとしています。
 燃焼系機器から脱却し、空気熱などの再生可能エネルギー源を利用したヒートポンプへの転換が必要であり、今後エネルギー消費量及び温室効果ガス排出量の大幅な増加が見込まれるアジアへのヒートポンプの普及促進が急務です。
 IEAや欧州ヒートポンプ協会をはじめAHPNW関係団体からの基調講演を踏まえて、ヒートポンプにて利用できる未利用熱(空気熱・水熱源・地中熱)を再生可能エネルギー源として定着付けすべく、共同宣言を発表します。

※1 AHPNW:アジアンヒートポンプ蓄熱技術ネットワーク(Asian Heat Pump & Thermal Storage technologies Network)。
ヒートポンプ・蓄熱技術の普及拡大を目的とし、2011年に設立し、現在、日本・中国・韓国・ベトナム・インド・インドネシア・タイの7ヶ国が参加。

※2 ETP2017:IEAの作成しているエネルギー技術展望(Energy Technology Perspectives)。
※3 2DS(Behind 2 Degree Scenario):2100年までに地球の平均気温の上昇を2℃未満に抑えるシナリオのこと。

  
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この件に関するお問い合わせ先
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